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臨床統計
因島市医師会病院皮膚科における同島内の他科の開業医からの紹介患者の検討
Study of cases consulted about by general practitioners
杉田 康志
1
,
奥本 勇二
2
Yasushi SUGITA
1
,
Yuji OKUMOTO
2
1因島市医師会病院皮膚科
2奥本皮膚科クリニック
1Division of Dermatology, In-noshima City Medical Association Hospital
2Okumoto Dermatological Clinic
キーワード:
在宅医療
,
紹介患者
Keyword:
在宅医療
,
紹介患者
pp.389-391
発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903587
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皮膚疾患に対する他科の開業医の対応状況を知るために,他科の開業医からの紹介患者に関して検討し,さらに開業医に対して皮膚疾患に関するアンケート調査を行った.紹介患者は371人,男191人,女180人,平均年齢は57.1歳であった.紹介された疾患は,湿疹・皮膚炎群が最も多く,その他,感染症,腫瘍が多かった,紹介目的は,371人中288人が診断を主目的とし,残りの83人は治療方針の決定を主な目的とした患者であった.開業医に対するアンケートでは,全員が外来診療において対応に困るような皮膚疾患を有する患者を診察した経験があると答え,さらに,6割の開業医は往診においても対応に困るような皮膚疾患を有する患者を診察した経験があると答えた.往診で対応に困った疾患としては,褥瘡が多く挙げられた.皮膚科専門医にはなじみ深いと考えられていた疾患でも,多くの開業医が対応に苦慮していることが明らかになった.
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