Japanese
English
治療
ピアス穴に生じた耳垂ケロイドに対する手術・放射線併用療法の検討
The combination therapy of operation and radiation to earlobe keloid by ear piercing
岩崎 泰政
1
,
波多野 裕二
1
,
檜原 理子
1
,
山本 昇壯
1
,
広川 裕
2
Yasumasa IWASAKI
1
,
Yuji HATANO
1
,
Satoko HIHARA
1
,
Shoso YAMAMOTO
1
,
Yutaka HIROKAWA
2
1広島大学医学部皮膚科学教室
2広島大学医学部放射線科学教室
1Department of Dermatology, Hiroshima University School of Medicine
2Department of Radiology, Hiroshima University School of Medicine
キーワード:
ピアス穴
,
耳垂ケロイド
,
ケロイド内切除
,
電子線照射
Keyword:
ピアス穴
,
耳垂ケロイド
,
ケロイド内切除
,
電子線照射
pp.365-367
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903531
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ピアス穴より生じた耳垂ケロイド6例12病変に対してケロイド内切除術を行い,手術翌日より6MeVのリニアック電子線をほぼ連日,5回で15Gyを照射した.さらに残存するケロイドや術後の手術創の硬結が消退しない病変には,トリアムシノロンアセトニドの局注を数回行った.効果判定は術後6か月以上経過した症例について行い,12病変のうち「優」は8病変(67%),「良」は4病変(33%)であり,ケロイド再発例もなくすべて有効であった.最大では45×33×20mmの大きさの耳垂ケロイドを完治させることができ,本治療法が耳垂ケロイドに対しては有用な治療法であると考えられた.
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