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Rinsho Hifuka Volume 56, Issue 8 （July 2002）

臨床皮膚科 56巻8号（2002年7月発行）

Japanese English

臨床統計

悪性血管内皮細胞腫8例の臨床的検討 Clinical study of 8 cases of malignant hemangioendothelioma 青島有美 ¹ , 影山葉月 ¹ , 藤田弘 ² , 柳生理映子 ³ , 小西紀子 ⁴ , 東芝輝臣 ⁵ , 水島八重子 ⁶ , 鈴木牧 ⁷ , 高城倫子 ⁷ , 津嶋友央 ⁷ , 伊藤泰介 ⁷ , 戸倉新樹 ⁸ Yumi AOSHIMA ¹ , Hazuki KAGEYAMA ¹ , Hiroshi FUJITA ² , Rieko YAGYU ³ , Noriko KONISHI ⁴ , Teruomi HIGASHISHIBA ⁵ , Yaeko MIZUSHIMA ⁶ , Tsukasa SUZUKI ⁷ , Tomoko TAKAGI ⁷ , Tomohisa TSUSHIMA ⁷ , Taisuke ITO ⁷ , Yoshiki TOKURA ⁸ ¹磐田市立総合病院皮膚科 ²国立東静病院皮膚科 ³市立島田市民病院皮膚科 ⁴市立静岡病院皮膚科 ⁵藤枝市立総合病院皮膚科 ⁶富士宮市立病院皮膚科 ⁷焼津市立総合病院皮膚科 ⁸浜松医科大学皮膚科学教室 ¹Division of Dermatology, Iwata City General Hospital ²Division of Dermatology, National Tohsei Hospital ³Division of Dermatology, Shimada City Hospital ⁴Division of Dermatology, Shizuoka City Hospital ⁵Division of Dermatology, Fujieda City General Hospital ⁶Division of Dermatology, Fujinomiya City Hospital ⁷Division of Dermatology, Yaizu City General Hospital ⁸Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine キーワード：悪性血管内皮細胞腫 , インターロイキン−2 , 電子線照射 Keyword: 悪性血管内皮細胞腫 , インターロイキン−2 , 電子線照射 pp.585-589

発行日 2002年7月1日 Published Date 2002/7/1

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904021

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Abstract 文献概要
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　浜松医科大学皮膚科では1992〜1999年に8例の悪性血管内皮細胞腫症例を経験した．8例中7例が女性で，初診時の平均年齢は75±11歳，平均罹病期間は5か月であった．6例に打撲の既往が確認され，4例で瘙痒などの自覚症状がみられた．臨床病型では5例が斑状病変と結節とを示した．皮疹の面積は5〜220cm²であった．治療として全例にIL−2局注（平均総量18×10⁶U）と局所電子線照射とを行った．さらに4例ではIL−2の静脈内投与，1例では動脈内投与も施行した．3例ではイリジウム線の全頭部照射も行った．転帰として1例は生存中，3例が腫瘍死，4例が他疾患で亡くなっていた．過去5年間の本邦報告例との比較では，Kaplan-Meier法による生存率に有意差は認めなかった．症例によりIL−2に対する反応性が異なる要因として，病理組織像の違いが示唆された．