Japanese
English
症例報告
陰茎癌の1例
A case of penile carcinoma
杜 一原
1
,
斉藤 隆三
1
,
田島 政晴
2
,
澤村 良勝
2
,
松島 正浩
2
,
高橋 啓
3
Ichigen MORI
1
,
Ryuzo SAITO
1
,
Masaharu TAJIMA
2
,
Yoshikatsu SAWAMURA
2
,
Masahiro MATSUSHIMA
2
,
Kei TAKAHASHI
3
1東邦大学医学部第二皮膚科学教室
2東邦大学医学部第二泌尿器科学教室
3東邦大学病理部
1Second Department of Dermatology, Toho University School of Medicine
2Second Department of Urology, Toho University School of Medicine
3Second Department of Pathology, Toho University School of Medicine
キーワード:
陰茎癌
,
カラードプラー超音波
,
包茎
,
ペプロマイシン
,
ヒト乳頭腫ウイルス
Keyword:
陰茎癌
,
カラードプラー超音波
,
包茎
,
ペプロマイシン
,
ヒト乳頭腫ウイルス
pp.259-261
発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903504
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84歳,男性.生来,仮性包茎で,包皮下の腫瘤を主訴として受診.受診時に包皮の翻転はできず,陰茎背側の包皮下に拇指頭大の硬結を触知し,両側鼠径リンパ節の腫脹も認めた.カラードプラー超音波検査では腫瘍部に豊富な血管像がみられた.背面切開術を施行したところ,亀頭冠状溝から陰茎体部背側にかけて約3.2×5.0cmの潰瘍を伴う易出血カリフラワー状腫瘍を認め,生検では中等度分化型有棘細胞癌であった.SCC値上昇のため他臓器の検索を行ったが,いずれも異常はなかった.以上より陰茎癌(Jackson分類stage II, TNM分類T2N0M0)と診断し,ペプロマイシンによる術前術後化学療法,陰茎切断術,鼠径リンパ節郭清術を施行した.
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