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特集 男性性器疾患を診る―初期対応から専門的治療まで
陰茎癌の診断・治療
Diagnosis and treatment against penile cancer
湯村 寧
1
,
窪田 吉信
2
Yasushi Yumura
1
,
Yoshinobu Kubota
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科
2横浜市立大学泌尿器科病態学
キーワード:
陰茎癌
,
診断
,
治療
Keyword:
陰茎癌
,
診断
,
治療
pp.117-125
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103431
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要旨 陰茎癌は稀な疾患である。稀であるがゆえに診断や治療に難渋する場合もあるが,診断は局所と鼠径リンパ節の評価が主であり,治療の根幹は両者のcontrolである。近年海外の診療ガイドラインが本邦でも普及しつつあり,それに準じた治療が行われ始めている。多くの症例は鼠径部にリンパ節を触知しないcN0症例であるが,原発巣の分化度や深達度,脈管浸潤などから鼠径リンパ節転移のリスク予測が可能となった。また進行癌症例についても,鼠径リンパ節郭清や抗癌剤治療の適応などが明確にされつつある。本稿では陰茎癌診療の現状について概説する。
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