Japanese
English
原著
女性化膿性汗腺炎患者の血中アンドロゲンとインスリン動態について
Serum androgen and insulin levels in women with hidradenitis suppurativa
相澤 浩
1
,
新村 眞人
2
Hiroshi AIZAWA
1
,
Michihito NIIMURA
2
1相澤ヒフ科クリニック
2東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Aizawa Clinic of Dermatology
2Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
化膿性汗腺炎
,
アンドロゲン
,
インスリン
,
肥満
Keyword:
化膿性汗腺炎
,
アンドロゲン
,
インスリン
,
肥満
pp.105-107
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903463
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女性化膿性汗腺炎患者6例について,血中アンドロゲン動態と75g糖負荷試験による血中インスリン動態を検討した.血中アンドロゲン動態ではtestosteroneは5例中2例,free testo—steroneは6例中3例,dihvdrotestosteroneは5例中2例,dehydroepiandrosterone sulfateは6例中2例が高値を示した.また,body massindex(体重(kg)/身長(m)2)で25(kg/m2)以上の肥満傾向を示す症例は6例中5例であった.本症のインスリン動態を検討するため75gの糖負荷試験を施行した.血糖値の変化は異常はなかったが,血中インスリン値は反応高値を示し,軽度のインスリン抵抗性を認めた.よってインスリンのアンドロゲンとの相関関係を含め,化膿性汗腺炎の発症病理への関与についても検討する必要があると考えられた.
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