Japanese
English
原著
帯状疱疹後神経痛に対する低反応レベルレーザー治療(第3報)—自験例100例による再評価
Low reactive-level laser therapy for the treatment of postherpetic neuralgia (Third report):Re-evaluation of 100 cases
込山 悦子
1
,
松葉 よう子
2
,
岩本 真一郎
2
,
山田 裕道
2
,
小川 秀興
1
Etsuko KOMIYAMA
1
,
Yoko MATSUBA
2
,
Shin-ichiro IWAMOTO
2
,
Hiromichi YAMADA
2
,
Hideoki OGAWA
1
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
2国際親善総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, Juntendo University, School of Medicine
2Department of Dermatology, International Goodwill Hospital
キーワード:
帯状疱疹後神経痛
,
低反応レベルレーザー治療
Keyword:
帯状疱疹後神経痛
,
低反応レベルレーザー治療
pp.1045-1049
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903415
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帯状疱疹後神経痛(PHN)100例に対し,低反応レベルレーザー治療(LLLT)を行った.患者は26〜88歳,平均68.2歳,男女比は49:51である.用いたレーザー機種はGaAlAs半導体レーザー,治療は疼痛部位を1回につき1〜15分,10日〜11か月間に4〜60回の照射を行った.三叉神経領域のPHNについては星状神経節領域にも照射した.結果はPHN消失24例,著明改善41例,改善13例,やや改善14例,不変8例.4例においてPHNの再発を認めたが,レーザー照射によると思われる副作用は認められなかった.有効率78.0%,著効率65.0%と優れた治療成績が示された.またLLLT群と非治療群(PHN自然経過観察群)とのPHN残存率の比較においてはLLLT群のほうが残存率が低かった.LLLT難治患者群におけるLLLT抵抗性の要因はLLLT開始までの期間と性別に問題がある可能性が示唆された.
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