Japanese
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臨床統計
アトピー性皮膚炎治療ガイドライン1999に対するアンケート調査
Questionnaire study of Guideline 1999 for the treatment of atopic dermatitis
松下 佳代
1
,
吉田 隆実
2
,
瀧川 雅浩
3
,
古川 福実
4
Kayo MATSUSHITA
1
,
Takami YOSHIDA
2
,
Masahiro TAKIGAWA
3
,
Fukumi FURUKAWA
4
1浜松労災病院皮膚科
2静岡県立こども病院感染・免疫・アレルギー科
3浜松医科大学医学部皮膚科学教室
4和歌山県立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Hamamatsu Rousai Hospital
2Department of Allergy and Clinical Immunology, Shizuoka Child's Hospital
3Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine
4Department of Dermatology, Wakayama Medical College
キーワード:
アトピー性皮膚炎治療ガイドライン1999
,
厚生省心身障害研究
,
日本皮膚科学会
,
静岡県皮膚科医会
,
静岡県小児科医会
Keyword:
アトピー性皮膚炎治療ガイドライン1999
,
厚生省心身障害研究
,
日本皮膚科学会
,
静岡県皮膚科医会
,
静岡県小児科医会
pp.1051-1057
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903416
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厚生科学研究班による1999年のアトピー性皮膚炎治療ガイドラインについて静岡県皮膚科医会会員および小児科医会会員を対象にアンケート調査を行った.ガイドラインの作成とその内容,骨格については,大筋で賛成が得られたが,項目によっては見解が分かれた.診断基準として日本皮膚科学会,厚生省の両案を必要とする意見が皮膚科では39%,小児科では48%であったが,日本皮膚科学会のみもしくは厚生省のみでよいとする意見も各科でみられた.皮疹分布面積を基本とした重症度の判定方法は,両科とも80%以上が妥当としたが,実際の診療には用いないとする回答も少なくなかった.薬物療法の基本例やそのチャートも,妥当性と簡便性のいずれかで何らかの問題があるとした回答は両科とも39%を占め,顔面へのステロイド薬の使用や,抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬以外の内服薬など難治例への対応について記載の不足も指摘された.
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