Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1993
IV 治療のトピックス
帯状疱疹後神経痛のカプサイシンパップ療法
Topical capsaicin treatment for postherpetic neuralgia
蜂須賀 裕志
1
,
笹井 陽一郎
1
Hiroshi HACHISUKA
1
,
Yoichiro SASAI
1
1久留米大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kurume University School of Medicine
キーワード:
帯状疱疹後神経痛
,
カプサイシン
,
知覚神経
,
substance P
Keyword:
帯状疱疹後神経痛
,
カプサイシン
,
知覚神経
,
substance P
pp.146-148
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900898
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
トウガラシの成分であるカプサイシンは,末梢および中枢神経系における神経伝達物質の一つであるsubstance Pを放出する作用を持つ.また,substance Pは帯状疱疹後神経痛類似の疼痛を誘発する作用が知られている.今回,われわれはカプサイシンを有するパップ剤を試作し,帯状疱疹後神経痛における鎮痛効果について検討した.10例の帯状疱疹後神経痛患者において貼布後の疼痛が消失2例,貼布中疼痛が消失2例,貼布中疼痛が減弱4例,無効2例であった.カプサイシンの作用機序として,末梢知覚神経のneuro—peptideであるsubstance Pの枯渇が想定される.カプサイシンパップ療法は帯状疱疹後神経痛に対して,簡便かつ有効な治療法と考えられる.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.