Japanese
English
症例報告
耳介に限局して生じた環状肉芽腫の1例
A case of granuloma annulare limited on the auricula
間中 泉
1
,
檜垣 祐子
1
,
川島 眞
1
Izumi MANAKA
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
環状肉芽腫
,
柵状肉芽腫
,
血管炎
Keyword:
環状肉芽腫
,
柵状肉芽腫
,
血管炎
pp.972-974
発行日 2000年11月1日
Published Date 2000/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903396
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66歳,男性.2年前より両耳介に小結節が出現し,増数した.初診時,両耳介に4〜7mm大の常色ないし紅色結節が多発していた.病理組織所見は真皮上層の血管壁の肥厚と,その周囲の好中球,リンパ球および組織球浸潤と核破片を認め,また好塩基性に染まる変性膠原線維がみられた.また真皮深層では軟骨に接して膠原線維の小変性巣と核破片,その周囲を取り囲むリンパ球,組織球からなる細胞浸潤を認め,小変性巣に一致してアルシアンブルー染色陽性所見を得た.蛍光抗体法では真皮上層の血管壁とその周囲の膠原線維に沿って巣状にフィブリノーゲンの沈着を認め,発症に局所的な血管炎が関与した環状肉芽腫と診断した.
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