Japanese
English
治療
尋常性乾癬の爪病変に対するステロイド局注療法
The treatment of psoriatic nail dystrophy with intradermal steroid injection
早川 祐子
1
,
伊丹 聡巳
1
,
上出 良一
1
,
新村 眞人
1
Yuko HAYAKAWA
1
,
Satomi ITAMI
1
,
Ryoichi KAMIDE
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
尋常性乾癬
,
爪病変
,
ステロイド局注療法
Keyword:
尋常性乾癬
,
爪病変
,
ステロイド局注療法
pp.939-941
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903389
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尋常性乾癬患者2例の難治性爪病変に対するステロイド局注療法の有効性を検討した.症例1:45歳男性.乾癬のため6年間,エトレチナート内服,ステロイド外用を行ったが,手指爪甲の白濁,肥厚に対しては無効であった.酢酸トリアムシノロン(ケナコルト®;4mg/ml)の局注を開始し,約1か月後より効果が認められた.症例2:44歳男性.全手指爪甲の点状陥凹と爪甲剥離に対しステロイド局注療法を2回試みたが効果なく,疼痛が強いために中止した.乾癬の爪病変は程度によっては患者のquality of lifeを損なうことがある.爪病変に対して確実な治療法がない現状では,多少の疼痛は伴うが,ステロイド局注療法も試みるべき方法と考えた.
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