Japanese
English
治療
尋常性乾癬に対するPUVA bath療法
The bath-PUVA therapy for psoriasis vulgaris
広川 政己
1
,
和田 隆
1
,
木ノ内 基史
1
,
坂井 博之
1
,
橋本 喜夫
1
,
筒井 真人
2
,
飯塚 一
1
Masaki HIROKAWA
1
,
Takashi WADA
1
,
Motoshi KINOUCHI
1
,
Hiroyuki SAKAI
1
,
Yoshio HASHIMOTO
1
,
Masato TSUTSUI
2
,
Hajime IIZUKA
1
1旭川医科大学皮膚科学教室
2札幌徳洲会病院皮膚科
1Department of Dermatology, Asahikawa Medical College
2Department of Dermatology, Sapporo Tokusyukai Hospital
キーワード:
尋常性乾癬
,
PUVA bath療法
,
PASIスコア
,
PUVA発癌
Keyword:
尋常性乾癬
,
PUVA bath療法
,
PASIスコア
,
PUVA発癌
pp.849-851
発行日 1995年9月1日
Published Date 1995/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901657
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旭川医科大学附属病院皮膚科に入院した26例の尋常性乾癬患者に対し,PUVA即時照射法の変法であるPUVA bath療法を施行し,良好な治療結果が得られたので報告する.効果判定にはPsoriasis Area Severity Index score(PASIスコア)を基準に用いた.全症例の平均PASIスコアは,治療前が12.3,治療後が3.0,平均総照射量は43.1 J/cm2,平均照射回数は19.7回であった.有効以上の症例が19例あり,有効率は73.1%であった.尋常性乾癬に対するPUVA bath療法の利点は,従来より施行されている外用PUVA療法のような手間の繁雑さや,過度の色素沈着などの整容上の問題点がなく,非常に低いUVA照射線量で内服PUVA療法とほぼ同等の治療効果が得られることである.このことは,PUVA療法の最終的な副作用として問題となるPUVA発癌の危険性を低減するという面からも,非常に有望な治療法であると思われる.
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