Japanese
English
症例報告
Sclerotic fibromaの1例
A case of sclerotic fibroma
和田 直子
1
,
石河 晃
1
Naoko WADA
1
,
Akira ISHIKO
1
1日本鋼管病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nihon Kohkan Hospital
キーワード:
皮膚硬化線維腫
,
sclerotic fibroma
Keyword:
皮膚硬化線維腫
,
sclerotic fibroma
pp.836-838
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903362
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67歳,男性.約10年前より左側胸部に小結節を認めていた.切除術施行.病理組織学的に真皮内に存在する境界明瞭な腫瘍塊は,一部で渦巻き状に配列する硝子化,膨化した膠原線維束の著明な増殖からなり,少数の線維芽細胞様の細胞を認めた.膠原線維間には特徴的な裂隙の形成を認め,ムチンと思われる物質の沈着を認めた.以上よりsclerotic fibromaと診断した.Cowden病の所見はない.本腫瘍は,1989年Rapini & Golitzにより命名されたものであり,その位置づけにつき考察を加えた.
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