Japanese
English
症例報告
水疱性類天疱瘡と鑑別を要したネコノミ刺症の1例
A case of flea bite mimicking bullous pemphigoid
山本 直樹
1
,
南場 裕美
1
,
芝木 晃彦
1
,
松江 弘之
1
,
大河原 章
1
,
佐藤 英嗣
2
Naoki YAMAMOTO
1
,
Yumi NAMBA
1
,
Akihiko SHIBAKI
1
,
Hiroyuki MATSUE
1
,
Akira OHKAWARA
1
,
Hidetsugu SATO
2
1北海道大学大学院医学研究科皮膚粘膜病学分野
2帯広厚生病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hokkaido University Graduate School of Medicine
2Department of Dermatology, Obihiro Kosei General Hospital
キーワード:
ノミ刺症
,
ネコノミ
,
水疱性類天疱瘡
Keyword:
ノミ刺症
,
ネコノミ
,
水疱性類天疱瘡
pp.735-737
発行日 2000年8月1日
Published Date 2000/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903335
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症例は74歳女性.四肢,躯幹に多発性の緊満性水疱が出現した.当初,水疱性類天疱瘡を疑い,生検を行ったが診断確定には至らなかった.その後,治療には比較的よく反応したが,外泊の度に症状の悪化をみたため,詳細な問診を行ったところ,自宅で飼っているネコに大量のノミが寄生している事実が判明した.同居の家人にも下腿を中心に虫刺され様発疹が多発していることが分かり,ノミ刺症と診断した.徹底したノミの駆除ならびに副腎皮質ホルモン剤の外用と抗アレルギー剤の内服にて治癒した.
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