Japanese
English
症例報告
Hemangiopericytomaの1例
A case of hemangiopericytoma
菊池 麻紀
1
,
島貫 洋子
1
,
繁益 弘志
1
,
原田 敬之
1
Maki KIKUCHI
1
,
Hiroko SHIMANUKI
1
,
Hiroshi HANYAKU
1
,
Takashi HARADA
1
1東京女子医科大学附属第二病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University Daini Hospital
キーワード:
hemangiopericytoma
,
血管周皮細胞腫
,
CD34
Keyword:
hemangiopericytoma
,
血管周皮細胞腫
,
CD34
pp.541-543
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903288
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
48歳,女性.約6年前より,左上後頭部に弾性軟,ドーム状に隆起した,境界明瞭な皮下腫瘤あり.自覚症状なし.病理組織学的に腫瘍巣は境界明瞭で,大小不規則な管腔を多数認め,その一部では“鹿の角状”を呈していた.鍍銀染色ではほとんどの腫瘍細胞間に嗜銀線維が網目状に入り込んでいた.免疫組織化学的所見では,腫瘍細胞はS−100蛋白,第8因子,アクチン,デスミン,ビメンチンのいずれも陰性.CD34は大部分の腫瘍細胞が陽性を示した.術後6か月を経過した現在,再発は認められない.自験例にっき症例報告をするとともに本邦既報告例52例についても併せ検討した.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.