Japanese
English
原著
自己免疫性水疱症血清の蛍光抗体法ならびにELISA法による抗体検索—日米2施設で交換された各20例の未知血清の検討
Comparison of immunofluorescent test and pemphigus-specific enzyme linked immunosorbent assay (ELISA) in autoimmune bullous disease:exchanging 20 unknown sera between two laboratories
布袋 祐子
1
,
天谷 雅行
2
,
Beutner Ernst H.
2
,
Plunkett Richard W.
2
,
西川 武二
1
Yuko FUTEI
1
,
Masayuki AMAGAI
2
,
Takeji NISHIKAWA
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
2ニューヨーク大学バッファロー校医学部微生物学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
2Department of Microbiology, School of Medicine, University of New York of Buffalo
キーワード:
自己免疫性水疱症
,
天疱瘡
,
ELISA
Keyword:
自己免疫性水疱症
,
天疱瘡
,
ELISA
pp.393-396
発行日 2000年5月1日
Published Date 2000/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903249
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今回我々は日米2施設で交換された自己免疫性水疱症未知血清の間接蛍光抗体法(IIF)とデスモグレインELISAの比較検討を行った.IIF,ELISAにて合わせて38/40例において両施設間での結果が一致した.IIFは基質や検査担当者によるばらつきがあるという欠点があったが,抗表皮細胞間抗体のみならず,抗基底膜抗体や抗核抗体等の自己抗体検索に有用な検査法であった.ELISAでの結果はばらつきが少なく,天疱瘡を他の自己免疫性水疱症から的確に鑑別しうる有用な検査法であることが確認された.またIIFで検出し得なかった自己抗体をELISAにて検出症例も認めた.今後自己免疫性水疱症の診断には蛍光抗体法とELISAが併用されることが望ましい.
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