Japanese
English
症例報告
水疱性円板状エリテマトーデスの1例
A case of bullous discoid lupus erythematosus
橋壁 道雄
1
,
大塚 勤
1
,
山蔭 明生
1
,
山崎 雙次
1
,
黒須 端枝
2
Michio HASHIKABE
1
,
Tsutomu OHTSUKA
1
,
Akio YAMAKAGE
1
,
Soji YAMAZAKI
1
,
Mizue KUROSU
2
1獨協医科大学皮膚科学教室
2上都賀総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, Dokkyo University School of Medicine
2Department of Dermatology, Kamitsuga General Hospital
キーワード:
円板状エリテマトーデス
,
小水疱
,
角化性紅斑
,
表皮下水疱
Keyword:
円板状エリテマトーデス
,
小水疱
,
角化性紅斑
,
表皮下水疱
pp.323-325
発行日 2000年4月1日
Published Date 2000/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903178
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39歳,女性,タイ人.1998年1月より,顔面,前胸部に自覚症状のない,辺縁に帽針頭大の小水疱が並んだ拇指頭大までの角化性紅斑が出現.TPHA 320 x,抗核抗体(-).組織学的に不全角化,基底層の液状変性,表皮下水疱,メラニンの滴落,真皮上層の血管拡張,付属器周囲にリンパ球浸潤が認められた.蛍光抗体直接法にて表皮・真皮境界部にIgG,IgA,IgM,C3ともに陰性.プレドニゾロン1日15mg内服およびロコイド軟膏単純塗布を開始.4週間後には皮疹は色素沈着を残し軽快.プレドニゾロンを漸減・中止し,約1年後の現在再発はみられていない.全身性エリテマトーデスでは水疱形成は時おりみられるが,円板状エリテマトーデスに水疱を生じたとの報告はいまだみられない.
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