Japanese
English
症例報告
先天性爪甲肥厚症に続発した爪甲下悪性黒色腫の1例
A case of subungual malignant melanoma associated with pachyonychia congenita
鎌田 麻子
1
,
遠藤 元宏
1
,
篠田 京香
1
,
南辻 泰志
1
,
嵯峨 賢次
1
,
神保 孝一
1
Asako KAMADA
1
,
Motohiro ENDO
1
,
Kyouka SHINODA
1
,
Yasushi MINAMITSUJI
1
,
Kenji SAGA
1
,
Kouichi JIMBOW
1
1札幌医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Sapporo Medical University
キーワード:
爪甲下悪性黒色腫
,
先天性爪甲肥厚症
Keyword:
爪甲下悪性黒色腫
,
先天性爪甲肥厚症
pp.959-961
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903038
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66歳女性の左第1指爪甲下に生じた悪性黒色腫の1例を報告した.初診の半年前より左第1指爪甲下に黒色斑が出現,徐々に拡大,隆起してきたため,1998年2月当料外来を受診した.爪甲下血腫との診断を受けるも,悪性黒色腫の可能性を考え生検を行った.患者は幼少時よりすべての爪に爪甲肥厚,変形,四肢の角化性丘疹,多発性皮下腫瘤,掌蹠の水疱,角化があり,先天性爪甲肥厚症と診断されている.病理組織的に爪甲下悪性黒色腫と診断され,当科入院にて腫瘍切除,植皮術を施行した.現在外来にて経過観察中であるが,経過良好である.
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