Japanese
English
症例報告
穿孔性毛包炎の3例
Three cases of perforating folliculitis
角田 孝彦
1
,
堀内 令久
1
,
出口 雅敏
1
,
馬目 英明
1
Takahiko TSUNODA
1
,
Norihisa HORIUCHI
1
,
Masatoshi DEGUCHI
1
,
Hideaki MANOME
1
1山形市立病院済生館皮膚科
1Division of Dermatology, Yamagata City Hospital Saiseikan
キーワード:
穿孔性毛包炎
,
慢性腎不全
,
透析患者
,
perforating folliculitis
Keyword:
穿孔性毛包炎
,
慢性腎不全
,
透析患者
,
perforating folliculitis
pp.908-910
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903024
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症例1は45歳,男性.慢性腎不全のため4年半前より腹膜透析をしており,2か月前より背部に小丘疹が出現した.症例2は43歳,男性.20年前より糖尿病があり,慢性腎不全のため1年半前より血液透析をしており,3か月前より四肢や頭部などに丘疹,小結節が出現した.掻破によるKobner現象もみられた.経過中,3回の重症細菌感染症のあと1〜2か月ほど皮疹は軽快した.皮疹軽快時と再び出現してきた時に5つの血清中サイトカインを測定したが,大きな変化はみられなかった.症例3は54歳,男性.慢性腎不全のため10年前より腹膜透析をしており,半年前より下肢伸側に丘疹,小結節が出現した.3例とも組織はほぼ典型的で,症例2では弾性線維の経表皮性排除がみられた.
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