Japanese
English
症例報告
痒疹を伴い鼠径リンパ節を主病巣とした木村病の1例
A case of Kimura's disease associated with prurigo, inguinal lymphadenopathy
斎藤 京
1
,
木花 いづみ
1
Hitoshi SAITO
1
,
Izumi KONOHANA
1
1平塚市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hiratsuka City Hospital
キーワード:
木村病
,
リンパ節腫脹
,
痒疹
Keyword:
木村病
,
リンパ節腫脹
,
痒疹
pp.901-903
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903022
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45歳,男性.初診半年前より,躯幹,四肢に痒疹と右鼠径リンパ節腫脹が出現した.臨床検査にて末梢血好酸球増多,IgE高値を認めた.組織学的に皮疹の組織には木村病に典型的な皮下織の濾胞構造を認めなかったが,右鼠径リンパ節ではリンパ濾胞構造間に好酸球浸潤,血管増生,濾胞中心のリンパ球にIgE沈着を認め木村病と診断した.治療はステロイド内服,PUVA療法,放射線療法を施行し有効であった.リンパ節を主病巣とする本症の報告は稀である.
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