Japanese
English
症例報告
痒疹結節の臨床像を呈した線状IgA水疱性皮膚症
Prurigo like nodules in linear IgA bullous dermatosis
高木 祐子
1
,
石地 尚興
1
,
新村 眞人
1
,
横井 清
2
Yuko TAKAGI
1
,
Takaoki ISHIJI
1
,
Michihito NIIMURA
1
,
Kiyoshi YOKOI
2
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
2東京慈恵会医科大学青戸病院皮膚科
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
2Department of Dermatology, Aoto Hospital, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
線状IgA水疱性皮膚症
,
痒疹結節
Keyword:
線状IgA水疱性皮膚症
,
痒疹結節
pp.898-900
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903021
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64歳,男性.3年前より大腿,臀部に強い瘙痒を伴う痒疹結節,びらん,水疱が出現した.病理組織像では表皮下水疱を認め,蛍光抗体直接法で表皮真皮境界部(DEJ)に線状にIgAの沈着を認めた.間接法においてもDEJにIgAが弱陽性であった.1M NaCl処理正常皮膚を用いた間接法では表皮側にIgA陽性所見を認めた.線状IgA水疱性皮膚症lamina lucida typeと診断し,プレドニゾロン(プレドニン®)30mg内服およびステロイド外用による治療を開始した.その後ジアフェニルスルフォン(DDS)内服に変更し,皮疹の再発なく経過良好である.
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