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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1999
4 皮膚疾患治療のポイント
肥満細胞症の治療
Therapy of mastocytosis
窪田 泰夫
1
Yasuo KUBOTA
1
1聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, St. Marianna University, School of Medicine
キーワード:
肥満細胞
,
肥満細胞症
,
治療
,
PUVA
,
インターフェロン
Keyword:
肥満細胞
,
肥満細胞症
,
治療
,
PUVA
,
インターフェロン
pp.139-143
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902876
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肥満細胞症は皮膚ないし全身諸臓器に肥満細胞が浸潤,増殖する疾患である.本症の治療の主眼は,1)肥満細胞由来のメディエーターの産生やその作用を抑制し各種症状の軽減に努めること,および2)異常な肥満細胞の増殖抑制を目的とすることが考えられている.治療の選択肢としては抗ヒスタミン剤(H1ならびにH2受容体拮抗剤)の内服,ステロイドの全身性ないし外用密封療法,抗アレルギー剤内服,PUVA療法などがあるが,最近ではIFN-αやIFN-γの全身投与の有効性も報告されている.また肥満細胞の増殖や分化に対して重要な働きを有する因子としてsteln cellfactor(SCF)が発見されたが,今後はこのSCFの産生,分泌を抑制する因子を解明し,いわゆる“抗SCF療法”といった新たなアプローチも期待される.
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