Japanese
English
症例報告
齲歯,歯周囲炎の病巣感染による多形慢性痒疹の1例
A case of prurigo induced by focal infection
森 理
1
,
上田 嘉乃
1
,
長治 順子
1
,
清川 千枝
1
,
橋本 隆
1
Osamu MORI
1
,
Kano UEDA
1
,
Junko NAGAJI
1
,
Chie KIYOKAWA
1
,
Takashi HASHIMOTO
1
1久留米大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kurume University School of Medicine
キーワード:
痒疹
,
金属アレルギー
,
病巣感染
Keyword:
痒疹
,
金属アレルギー
,
病巣感染
pp.312-313
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902825
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- サイト内被引用 Cited by
69歳,男性.腰部,背部に痒疹を認め,歯牙に多数の金属を装着していたため,金属アレルギーによる痒疹を疑い金属シリーズのパッチテストを施行した.すべての被験金属に陽性反応を認めた.自己判断で歯科にてすべての金属を除去するも皮疹に変化はみられなかった.その後施行された齲歯の抜歯のたびに37℃台の発熱と皮疹の再燃がみられた.歯科治療終了後,皮疹はすべて消失した.再度パッチテストを施行するもすべての金属に陰性であった.以上より自験例を最終的に歯周囲炎および齲歯の病巣感染による多形慢性痒疹と診断した.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.