Japanese
English
症例報告
胸囲結核の1例
A case of pericostal tuberculosis
新見 やよい
1
,
本田 光芳
1
Yayoi NIIMI
1
,
Mitsuyoshi HONDA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nippon Medical School
キーワード:
胸囲結核
,
皮膚腺病
,
皮膚結核
Keyword:
胸囲結核
,
皮膚腺病
,
皮膚結核
pp.1112-1114
発行日 1998年12月1日
Published Date 1998/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902731
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25歳,男性.1か月前より左胸部に腫瘤が出現した.初診時,7.5×6.5×3.0cmの波動を触れる腫瘤を認め,穿刺吸引にて20mlの膿汁を排出した.組織所見:真皮下層から皮下脂肪織にかけて壊死巣を認め,それを取り囲むように類上皮細胞とリンパ球の浸潤を認めた.ツベルクリン反応は強陽性.胸部X線では左肺尖部に陳旧性肺結核の像がある.膿汁と皮膚組織片の培養でヒト型結核菌を同定した.胸囲結核と診断しイソニアジド,リファンピシンの内服を開始したところ,一時痩孔を形成したが,皮疹は5か月後には完全に瘢痕化した.過去10年間の同様の本邦報告例について検討し若干の考察を述べる.
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