Japanese
English
原著
Oral Florid Papillomatosisの1例
A Case of Oral Florid Papillomatosis
小野 敏
1
,
吉井 田美子
1
,
保阪 善昭
1
,
戸田 浄
1
Satoshi ONO
1
,
Tamiko YOSHII
1
,
Yoshiaki HOSAKA
1
,
Kiyoshi TODA
1
1東京逓信病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Teishin Hospital
pp.1113-1116
発行日 1979年12月1日
Published Date 1979/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202157
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66歳,女.半年程前より左口角部から左頬粘膜にかけて,やや白色を帯びた疣状の腫瘤が多発し徐々に融合拡大した.初診時,左口角部に血性痂皮で被われた小指頭大の乳頭状腫瘤を認めた.組織はAcanthose, Papillomatoseの他に,核の大小不同,分裂像などが認められるが,基底層はよく保たれ破壊浸潤はない.Oral florid papillomatosisと診断したが,臨床的,組織学的に同一疾患と考えられるLeucoplakia verrucosaやverrucous car—cinomaとの関連についても若干の考察を加えた.なお,治療はメソトレキセート内服にて行い腫瘤は扁平化したため5Fu軟膏の外用にて現在経過観察中である.
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