Japanese
English
症例報告
抗C型肝炎ウイルス抗体陽性患者に見られたクリオフィブリノーゲン血症
Cryofibrinogenemia associated with hepatitis C virus infection
高山 かおる
1
,
松永 剛
2
,
佐藤 貴浩
1
,
横関 博雄
1
,
片山 一朗
3
,
西岡 清
1
Kaoru TAKAYAMA
1
,
Tsuyoshi MATSUNAGA
2
,
Takahiro SATOH
1
,
Hiroo YOKOZEKI
1
,
Ichiro KATAYAMA
3
,
Kiyoshi NISHIOKA
1
1東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
2土浦協同病院皮膚科
3長崎大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Tokyo Medical and Dental University
2Department of Dermatology, Tsuchiura Kyodo Hospital
3Department of Dermatology, School of Medicine Nagasaki University
キーワード:
C型肝炎ウイルス
,
クリオフィブリノーゲン
,
クリオグロブリン
Keyword:
C型肝炎ウイルス
,
クリオフィブリノーゲン
,
クリオグロブリン
pp.261-263
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902468
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51歳,男性.両下腿の網状皮斑と,再発性の打ち抜き状の潰瘍のため来院.組織学的に,真皮深層の血管にフィブリン血栓による閉塞像が見られた.また,血中からクリオフィブリノーゲンが検出された.患者の職業は漁師で常に下腿が寒冷に曝露される状況にあり,そのため下腿で血栓が形成され,潰瘍を生じたものと考えられた.抗C型肝炎ウイルス(HCV)抗体陽性であり,患者血漿から得られたクリオプレチピテート中には大量のHCV-RNAの存在が確認されたことからHCV感染とクリオフィブリノーゲン血症との関連が示唆された.
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