Japanese
English
症例報告
多発性グロムス腫瘍の1例
A case of multiple glomus tumors
高橋 亜由美
1
,
大澤 一弘
1
,
竹内 裕子
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
,
宮地 良樹
1
Avumi TAKAHASHI
1
,
Kazuhiro OHSAWA
1
,
Yuko TAKEUCHI
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
多発性グロムス腫瘍
Keyword:
多発性グロムス腫瘍
pp.1137-1139
発行日 1997年12月1日
Published Date 1997/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902392
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29歳,男性の多発性グロムス腫瘍の症例を報告した.両側の前腕,大腿および下腿,左足底,右手指,右拇趾爪甲下の計17か所に淡青色から紫紅色の結節ないしは皮下結節を認めた.組織学的には単発型および多発性局所型に特徴とされる巣状のグロムス腫瘍の増生と,多発性汎発型に特徴とされる海綿状血管腫様組織を示す管腔拡張型の両者が存在していた.免疫組織化学的検索では,腫瘍細胞はビメンチン陰性,デスミン陰性で,腫瘍内にはS−100蛋白陽性を示す神経要素が多く認められた.
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