Japanese
English
症例報告
ライム病の1例
A case of Lyme disease
西山 貴郁
1
,
佐々木 哲雄
1
,
中嶋 弘
1
Takafumi NISHIYAMA
1
,
Tetsuo SASAKI
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
ライム病
,
シュルツェマダニ
,
抗ボレリア抗体
Keyword:
ライム病
,
シュルツェマダニ
,
抗ボレリア抗体
pp.920-922
発行日 1997年10月1日
Published Date 1997/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902337
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症例は65歳,女性.初診の約2週間前に栃木県日光戦場ヶ原および群馬県玉原高原を散策後,右肩にマダニの咬着を認めた.某医にて摘除されたが,咬着部を中心として急速に高度の炎症所見が出現し来院した.初診時右肩に刺し口と思われる潰瘍を中心に15×14cm大の発赤,腫脹を認め,瘙痒,疼痛,熱感などを伴っていた.刺し口部の組織に口下片と思われる異物を認めた.ライム病を疑い抗菌剤内服を開始し,軽快した.虫体はシュルツェマダニと同定され,血中抗ボレリア抗体価の上昇も考えあわせ,ライム病と診断した.その後,遅発症状の出現は認めない.
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