Japanese
English
今月の症例
ライム病の1例
A Case of Lyme Disease
田中 博康
1
,
田中 栄
1
,
田村 春美
1
,
牧野 弘和
1
,
小山 啓一郎
1
Hiroyasu TANAKA
1
,
Sakae TANAKA
1
,
Harumi TAMURA
1
,
Hirokazu MAKINO
1
,
Keiichirou KOYAMA
1
1東京慈恵会医科大学第三病院皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Third Hospital, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
ライム病
,
慢性遊走性紅斑
,
Borrelia burgdorferi
Keyword:
ライム病
,
慢性遊走性紅斑
,
Borrelia burgdorferi
pp.1101-1103
発行日 1989年10月1日
Published Date 1989/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204222
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ライム病の1例を報告した.症例は54歳,女.初診の約2週間前に,八ケ岳へ行き,左背部に虫刺を受けた.その1週間後,刺口部を中心に環状紅斑が出現,全身倦怠感,発熱,関節痛を伴い,浮腫性紅斑が遠心性に拡大するため当科を受診.臨床経過より,ライム病による慢性遊走性紅斑を疑い,抗生剤内服開始し,数日後には軽快した.血清学的検査により,抗ボリレア抗体400倍陽性を示し,ライム病と確定診断した.加療後,紅斑の再発およびその他の遅発症状はみられず,経過観察中である.
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