Japanese
English
症例報告
後天性立毛筋母斑の1例
Acquired arrector pili nevus
横田 田鶴子
1
,
安居 千賀子
1
,
土屋 喜久夫
1
,
嶋崎 匡
1
Tazuko YOKOTA
1
,
Chikako YASUI
1
,
Kikuo TSUCHIYA
1
,
Tadashi SHIMAZAKI
1
1市立札幌病院皮膚科
1Department of Dermatology, Sapporo City Hospital
キーワード:
立毛筋母斑
,
ベッカー母斑
Keyword:
立毛筋母斑
,
ベッカー母斑
pp.746-748
発行日 1997年8月1日
Published Date 1997/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902296
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48歳男性の右肩から前胸部に38歳頃から出現した立毛筋母斑の1例を報告した.毛包一致性丘疹が多数集簇し,全体として軽度に隆起した茶褐色斑を形成している.一部に硬毛を認める.組織学的には表皮の色素増強と真皮の平滑筋増生が見られた.一般に立毛筋母斑は生下時あるいは数か月以内に発症するとされるが,自験例は38歳と発症が遅かった.本症と同様に有毛性の褐色斑を呈する疾患であるベッカー母斑との異同について若干の考察を加えた.
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