Japanese
English
治療
血漿交換療法が有効性を示した尋常性天疱瘡の2例
Two cases of pemphigus vulgaris effectively treated with plasmapheresis
小林 孝志
1
,
福田 知雄
1
,
渡辺 知雄
1
,
山崎 雄一郎
1
,
猪 芳亮
2
,
荒木 由紀夫
3
,
城 尚子
4
Takashi KOBAYASHI
1
,
Tomoo FUKUDA
1
,
Tomoo WATANABE
1
,
Yuuichiro YAMASAKI
1
,
Yoshisuke INO
2
,
Yukio ARAKI
3
,
Naoko JOH
4
1国立東京第二病院皮膚科・臨床研究部
2国立東京第二病院内科
3荒木皮膚科医院
4聖霊病院皮膚科
1Institute of Clinical Research・Division of Dermatology, Tokyo Daini National Hospital
2Division of Internal Medicine, Tokyo Daini National Hospital
3Araki Dermatology Clinic
4Division of Dermatology, Holy Spirit Hospital
キーワード:
尋常性天疱瘡
,
血漿交換療法
Keyword:
尋常性天疱瘡
,
血漿交換療法
pp.1039-1042
発行日 1996年11月1日
Published Date 1996/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902034
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75歳,男.数ヵ月前より全身に拡大した水疱に対してプレドニゾロン1日50mg内服に金チオリンゴ酸ナトリウム10mg筋注を併用したが効果不十分のため3日間血漿交換療法を行った.終了3日後から皮疹は軽快しはじめた.37歳,男.2カ月前より出現した全身の水疱に対してベタメタゾン1日3mg内服にて経過良好であったが,1日2mgまで漸減後水疱が再発した.3日間血漿交換療法を併用し,終了約1週間後より皮疹は軽快しはじめた.ステロイド内服にては効果不十分の天疱瘡に対し,血漿交換療法は試みるべき治療法と思われる.
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