Japanese
English
症例報告
瀰漫性皮膚肥満細胞症
Diffuse cutaneous mastocytosis
青木 恵理
1
,
角田 孝彦
1
,
湯田 文朗
2
,
田中 利治
3
,
田上 八朗
4
Eri AOKI
1
,
Takahiko TSUNODA
1
,
Fumio YUDA
2
,
Toshiharu TANAKA
3
,
Hachirou TAGAMI
4
1山形市立病院済生館皮膚科
2山形市立病院済生館病理部
3すずかわたなか皮膚科
4東北大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Yamagata City Hospital Saiseikan
2Division of Pathology, Yamagata City Hospital Saiseikan
3Suzukawa Tanaka Dermatological Clinic
4Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
瀰漫性皮膚肥満細胞症
,
皮膚肥満細胞症
Keyword:
瀰漫性皮膚肥満細胞症
,
皮膚肥満細胞症
pp.1018-1020
発行日 1996年11月1日
Published Date 1996/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902027
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7ヵ月,女児.生後6ヵ月頃より後頭部や腋窩に出現した水疱と膨疹が出没を繰り返して範囲が拡大してきた.ダリエ徴候が陽性であり,生検組織所見では,表皮下水庖がみられ,皮疹部および無疹部にも稠密な肥満細胞の浸潤を帯状に認めた.瀰漫性に皮膚病変があるため,全身検索を施行したが他臓器病変は認められず,瀰漫性皮膚肥満細胞症と診断した.皮疹はフマル酸ケトチフェンと塩酸シプロヘプタジンの内服で一時的に軽快するが,その新生は完全には抑えられていない.他臓器症状も含め,1年6ヵ月後の現在経過観察中である.
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