Japanese
English
症例報告
一卵性双生児の姉妹に発症した全身症状を伴う再発性脂肪織炎
Recurrent panniculitis with systemic symptoms in identical twins
高橋 和宏
1
,
杉内 利栄子
1
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Rieko SUGIUCHI
1
1いわき市立総合磐城共立病院皮膚科
1Division of Dermatology, Iwaki Kyoritsu Hospital
キーワード:
双生児
,
ウェーバー—クリスチャン病
,
インターフェロン—α
,
脂肪織炎
Keyword:
双生児
,
ウェーバー—クリスチャン病
,
インターフェロン—α
,
脂肪織炎
pp.1012-1014
発行日 1996年11月1日
Published Date 1996/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902025
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
一卵性双生児の姉妹に発症した全身症状を伴う再発性脂肪織炎を報告した.症例1は19歳,女性,看護学生.C型肝炎患者血液が手の傷に付いたため,予防的にインターフェロン—α2A総量1500万単位の投与を受けた.その数週間後,熱発,関節痛,咳などの全身症状を伴い全身に皮下結節が出現した.組織学的に脂肪織炎と診断した.ステロイド内服で皮下結節は消退,全身症状も消失し,中止により再発することを繰り返している.症例2は19歳,女性,症例1の双子の姉.腹痛,倦怠感,関節痛に伴い,大腿部などに皮下結節が出現した.皮疹は数日で消失した.自験例より本症の発症に自己免疫の関与が示唆された.また症例1では,インターフェロン—α2Aが本症発症に関与した可能性を考えた.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.