Japanese
English
症例報告
皮下結節を伴った先天性白血病の1例
A case of congenital leukemia with skin nodules
佐藤 美貴
1
,
清島 真理子
1
,
市橋 直樹
1
,
北島 康雄
1
,
山田 幸治
2
,
加藤 義弘
2
Miki SATO
1
,
Mariko SEISHIMA
1
,
Naoki ICHIHASHI
1
,
Yasuo KITAJIMA
1
,
Yukiji YAMADA
2
,
Yoshihiro KATOH
2
1岐阜大学医学部皮膚科学教室
2岐阜大学医学部小児科学教室
1Department of Darmatology, Gifu University School of Medicine
2Department of Pediatrics, Gifu University School of Medicine
キーワード:
先天性白血病
,
皮膚結節
Keyword:
先天性白血病
,
皮膚結節
pp.933-935
発行日 1996年10月1日
Published Date 1996/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902006
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生後55日,男児.生後18日ごろより鼻閉,呼吸困難が出現した.生後55日頃から顔面,体幹部,鼠径部に小指頭大の皮下結節が出現し,生検組織において真皮全層および脂肪細胞間に異型性に富む単球様細胞からなる細胞浸潤がみられた.末梢血では白血球数が135,300/mm3にまで著増し,異型単核球も認められた.骨髄検査では骨髄芽球と単芽球の性質を有した芽球が70%を占め,染色体異常46, Y, t(x;10)(q2?;q2?),inv(9)(p11, q13)も認められた.以上より骨髄単球性白血病と診断し,VP−16,AraC,MITによる化学療法を行ったところ全身状態,皮膚症状ともに著しい改善がみられた.
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