Japanese
English
症例報告
Eccrine porocarcinomaの1例
A case of eccrine porocarcinoma
花田 智佳子
1
,
我妻 圭子
1
,
大西 誉光
1
,
渡辺 晋一
1
,
高橋 久
1
Chikako HANATA
1
,
Keiko WAGATSUMA
1
,
Takamitsu OHNISHI
1
,
Shinichi WATANABE
1
,
Hisashi TAKAHASHI
1
1帝京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
エクリン汗孔癌
,
汗器官癌
,
臨床統計
,
ケラチン
Keyword:
エクリン汗孔癌
,
汗器官癌
,
臨床統計
,
ケラチン
pp.837-840
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901982
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46歳,男性の左下腿に生じたeccrine poro—carcinomaの1例を経験した.腫瘍は大きさ38×43×8mmでキノコのカサ状に隆起し,赤褐色調を呈していた.組織学的に腫瘍の一部は表皮と連続し,真皮深層まで不整形の腫瘍胞巣が増殖していた.腫瘍胞巣は核異型のあるporoma様細胞およびclear cellより構成され,一部に管腔構造を認めた.抗ケラチン抗体を用いた免疫組織化学的検索では,腫瘍は大部分が真皮内汗管へ,一部は分泌部へ分化していることが示唆された.
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