Japanese
English
症例報告
4年間の完全寛解後再発した急性型成人T細胞白血病の1例
A case of adult T cell leukemia, relapsed after 4-years' complete remission
川口 とし子
1
,
西山 貴郁
1
,
杉田 泰之
1
,
長谷 哲男
1
,
中鳴 弘
1
Toshiko KAWAGUCHI
1
,
Takafumi NISHIYAMA
1
,
Yasuyuki SUGITA
1
,
Tetsuo NAGATANI
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
急性型成人T細胞白血病
,
化学療法
,
MCNU
Keyword:
急性型成人T細胞白血病
,
化学療法
,
MCNU
pp.821-824
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901977
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46歳,男.掻痒感を伴う紅皮症にて当科を初診.急性型成人T細胞白血病(ATL)の診断で化学療法を施行,完全寛解導入に成功.完全寛解導入4年後に再発.再度化学療法で,部分寛解には導入できたが,再発後2ヵ月でDICを合併して死亡.初回治療では,dose intensityの点で十分であり,感染症などの合併症に対する治療も成功したことにより,完全寛解に導入できたと思われた.再発時は,薬剤耐性などを考えて過去に使用しなかったMCNUを用いたところ有効であった.急性型ATLの治療の困難な点につき,若干の考察を行った.
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