Japanese
English
症例報告
植皮部に生じたtraumatic neuromaの1例
Traumatic neuroma on the grafted site
佐々木 和江
1
,
中嶋 邦之
1
,
中川 俊文
1
,
高岩 堯
1
Kazue SASAKI
1
,
Kuniyuki NAKASHIMA
1
,
Toshifumi NAKAGAWA
1
,
Takashi TAKAIWA
1
1香川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kagawa Medical School
キーワード:
traumatic neuroma
Keyword:
traumatic neuroma
pp.542-543
発行日 1996年6月1日
Published Date 1996/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901905
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- Abstract 文献概要
69歳,男性.左下腿の有棘細胞癌に対して,筋膜上での全摘,植皮術を行い,術後3ヵ月で植皮部の一部に浸潤を認めた.有棘細胞癌の局所再発を疑って摘出術を行った.組織像は,真皮内神経線維に連続して,棍棒状の腫瘤を形成し,肥大,変性した大小の神経線維束より成る.外傷あるいは手術による四肢の切断後に神経腫を形成することはしばしば経験することであるが,植皮部に生じることは比較的まれと思われるので報告する.
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