Japanese
English
症例報告
分節状に生じた硬化性萎縮性苔癬の1例—その病理組織学的検討
A case of lichen sclerosus et atrophicus showing segmental distribution
佐藤 典子
1
,
富田 靖
1
Noriko SATO
1
,
Yasushi TOMITA
1
1秋田大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Akita University School of Medicine
キーワード:
lichen sclerosus et atrophicus
,
神経ペプチド
Keyword:
lichen sclerosus et atrophicus
,
神経ペプチド
pp.424-426
発行日 1996年5月1日
Published Date 1996/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901875
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62歳男性の体幹にみられた硬化性萎縮性苔癬の新旧病巣で,各々の組織像を比較し,初期に透明帯がすでに形成されていることを確認した.また自験例で皮疹は第X胸神経の皮節に分布していたが,先行する病変,外傷の既往はなく,皮膚神経が何らかの形で病理発生に関係している可能性も推察される.これに関連し,本症で神経ペプチドの関与を述べた報告があるため,いくつかの神経ペプチドに対する抗体を用い免疫組織染色を自験例について行ったが,陽性所見は得られなかった.
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