Japanese
English
原著
アトピー性皮膚炎患者におけるquality of life
Quality of life in patients with atopic dermatitis
藤岡 彰
1
,
高須 博
1
,
酒井 智恵
1
,
龍野 佐知子
1
,
羽金 重喜
1
,
野口 俊彦
1
,
勝岡 憲生
1
,
向井 秀樹
1
,
西山 茂夫
1
,
大島 葉子
2
Akira FUJIOKA
1
,
Hiroshi TAKASU
1
,
Chie SAKAI
1
,
Sachiko TATSUNO
1
,
Shigeki HAGANE
1
,
Toshihiko NOGUCHI
1
,
Kensei KATSUOKA
1
,
Hideki MUKAI
1
,
Shigeo NISHIYAMA
1
,
Yoko OSHIMA
2
1北里大学医学部皮膚科学教室
2日本赤十字社医療センター小児保健部
1Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine
2Department of Child Health, Japanese Red Cross Medical Center
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
QOL
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
QOL
pp.1049-1056
発行日 1995年12月1日
Published Date 1995/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901709
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アトピー性皮膚炎(以下AD)におけるquality of life(以下QOL)を質問紙法にてscore化し,また臨床症状もscore化することで両者の相関性について統計学的に検討した.QOL Scoreは「不安の解消」と「意欲の亢進」を中心に質問事項を作製することで検索した.さらに不安に対する具体的な内容,性格,食事制限の有無についても質問し,QOLとの関係を検討した.結果として,臨床ScoreとQOL Scoreの改善は相関が高く,特に女性に顕著であった.なお不安は顔面の発赤に由来することが多いと考えた.食事制限をしている患者は臨床症状が改善していないが,自分では良くなっていると信じているという興味深い結果も得られた.QOLは定義が未だ曖昧な状態にあり,我々の測定方法を説明する意味も含めてQOLについて総説的な解説をし,その上でADのQOLについて解析した結果を考察した.
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