Japanese
English
臨床統計
AD Forum:小児のアトピー性皮膚炎治療に対するアンケート調査研究
A questionnaire research on the treatment of childhood atopic dermatitis
瀧川 雅浩
1
,
川島 眞
2
,
古江 増隆
3
,
飯塚 一
4
,
伊藤 雅章
5
,
中川 秀己
6
,
塩原 哲夫
7
,
島田 眞路
8
,
竹原 和彦
9
,
宮地 良樹
10
,
片山 一朗
11
,
古川 福実
12
,
岩月 啓氏
13
,
橋本 公二
14
,
横田 俊一郎
15,16
Masahiro TAKIGAWA
1
,
Makoto KAWASHIMA
2
,
Masutaka FURUE
3
,
Hajime IIZUKA
4
,
Masaaki ITO
5
,
Hidemi NAKAGAWA
6
,
Tetsuo SHIOHARA
7
,
Shinji SHIMADA
8
,
Kazuhiko TAKEHARA
9
,
Yoshiki MIYACHI
10
,
Ichiro KATAYAMA
11
,
Fukumi FURUKAWA
12
,
Keiji IWATSUKI
13
,
Koji HASHIMOTO
14
,
Syunichiro YOKOTA
15,16
1浜松医科大学皮膚科学教室
2東京女子医科大学皮膚科学教室
3九州大学大学院医学研究院皮膚科学
4旭川医科大学皮膚科学教室
5新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学
6東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
7杏林大学医学部皮膚科学教室
8山梨大学医学部皮膚科
9金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学
10京都大学大学院医学研究科皮膚科学
11大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学
12和歌山県立医科大学皮膚科学
13岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学
14愛媛大学医学部皮膚科学教室
15日本外来小児科学会
16横田小児科医院
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
医師アンケート
,
QOL
,
ステロイド外用薬
,
免疫調整外用薬
,
自然寛解
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
医師アンケート
,
QOL
,
ステロイド外用薬
,
免疫調整外用薬
,
自然寛解
pp.301-309
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100555
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小児アトピー性皮膚炎の治療方針に対する皮膚科医と小児科医の認識を調査し,その差異を検討するためにアンケート調査を行い,皮膚科医577名と小児科医823名の回答を得た.自然寛解は皮膚科でも小児科でも95%以上の医師があると考えていた.アレルゲン除去指導,食事指導に関しては,未就学児童に指導する割合が皮膚科医より小児科医のほうが高かった.治療薬の使い分けは,ステロイド外用薬は低年齢の軽症例に対して小児科より皮膚科の使用割合が高く,免疫調整外用薬は軽症・中等症例に対して年齢にかかわりなく小児科より皮膚科の使用割合が高かった.逆に,非ステロイド外用薬は低年齢の患者に対して皮膚科より小児科の使用割合が高かった.保湿薬や抗ヒスタミン/抗アレルギー薬は両科における使い方の差はあまりなかった.小児アトピー性皮膚炎治療に際して,皮膚科と小児科はお互いの連携が他の診療科と比べて最も多いという結果であったが,今後も両科のアトピー性皮膚炎に関する考え方,治療法などの細かい相違点を理解しながら,対話と連携を深めていかなければならない.
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