Japanese
English
症例報告
サンタン用紫外線照射装置によりPUVA皮膚炎を惹起した乾癬の1例
A case of psoriasis with PUVA burn using the tanning booth
高木 晴美
1
,
今 淳
1
,
沢村 大輔
1
,
花田 勝美
1
,
橋本 功
1
Harumi TAKAKI
1
,
Atsushi KON
1
,
Daisuke SAWAMURA
1
,
Katsumi HANADA
1
,
Isao HASHIMOTO
1
1弘前大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
PUVA皮膚炎
,
熱傷様皮膚炎
,
尋常性乾癬
,
PUVA療法
Keyword:
PUVA皮膚炎
,
熱傷様皮膚炎
,
尋常性乾癬
,
PUVA療法
pp.159-161
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901444
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46歳,男.1986年頃よりほぼ全身に難治な皮疹が出現し1989年6月12日当科を受診,尋常性乾癬の診断にて,以後当科外来で加療していた.1993年4月11日,患者は当科より処方されていた0.3%8-methoxypsolaren(8-MOP)軟膏(オクソラレン軟膏®)をアスレティックジムに持参,ほぼ全身に同軟膏を外用後,サンタン用紫外線を長時間浴びたところ,皮膚面積の約85%に至る熱傷様皮膚炎が惹起された.近医で入院加療していたが,症状高度のため4月16日当科に紹介され入院,熱傷に準ずる治療を行い,約10日で上皮化が完了した.自験例は,自らサンタン用紫外線照射装置が治療に使用可能と考え,医師に無断で使用したために皮膚炎を起こした例であるが,外来で8-MOPを処方する際には十分な患者指導が必要と思われた.
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