Japanese
English
症例報告
頭部に発症した局面型皮膚サルコイドーシス
A case of cutaneous sarcoidosis with plaques on the scalp
依藤 時子
1
,
濱田 稔夫
1
,
太田 勝康
2
Tokiko YORIFUJI
1
,
Toshio HAMADA
1
,
Katsuyasu OHTA
2
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
2大阪市立大学医学部内科学第一教室
1Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
2First Department of Internal Medicine, Osaka City University Medical School
キーワード:
局面型皮膚サルコイドーシス
,
ガリウムシンチグラフィー
Keyword:
局面型皮膚サルコイドーシス
,
ガリウムシンチグラフィー
pp.162-164
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901445
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頭部に発症した局面型サルコイドーシスの1例を報告した.71歳,女性.右側頭部および前頭部に淡紅褐色でわずかに鱗屑を伴う局面を数カ所認めた.一部に脱毛を伴っており,局面内は浅く萎縮陥凹していた.病理組織学的には真皮全層にわたって横に広がりを示す,乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を認めた.胸部X線像ではBHLを認めなかったが,ガリウムシンチで肺門リンパ節への取り込みを認めたためサルコイドーシスと診断した.局面型皮膚サルコイドーシスは顔面に発症することが多く,頭部に発症することもあると言われているが,頭部のみに皮疹を認めることは比較的稀と考えられた.
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