Japanese
English
治療
肝斑患者に対するルビーレーザーによる治療とその限界—メラニン指数の推移による保存的療法との比較
Treatment of chloasma with ruby laser and its therapeutic limit:A comparative study with conservative therapy using an indicator of the melanin-index
白石 正彦
1
,
花田 勝美
1
,
橋本 功
1
Masahiko SHIRAISHI
1
,
Katsumi HANADA
1
,
Isao HASHIMOTO
1
1弘前大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
ルビーレーザー
,
肝斑
,
メラニン指数
,
コウジ酸
,
ハイドロキノン
Keyword:
ルビーレーザー
,
肝斑
,
メラニン指数
,
コウジ酸
,
ハイドロキノン
pp.831-834
発行日 1994年8月1日
Published Date 1994/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901308
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ルビーレーザー装置を用いて肝斑病変の治療を行い,客観的な相対メラニン指数の推移を経時的に観察することにより,その治療効果を保存的治療を行った場合と比較検討した.ルビーレーザー照射例では,照射1週後には著明な色調の退色が認められたが,その後,次第に色素の再生が出現,3週目には治療前値に復していた.さらに,6週目には色調の増加が認められたが,この色素沈着は一過性のもので,漸次改善傾向を示した.一方,保存的治療例では,比較的緩徐ではあるが治療効果が認められた.メラニン指数の推移を重視すると,現時点では肝斑に対するルビーレーザー治療には限界があるものと思われ,保存的治療を試みることが望ましいと考えられた.
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