Japanese
English
症例報告
リウマチ性多発性筋痛症,側頭動脈炎に合併した蕁麻疹様紅斑の1例
A case of urticarial erythema associated with polymyalgia rheumatica
山本 俊幸
1,2
,
大久保 坦子
1
Toshiyuki YAMAMOTO
1,2
,
Hiroko OHKUBO
1
1都立墨東病院皮膚科
2東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Bokuto Metropolitan Hospital
キーワード:
リウマチ性多発性筋痛症
,
側頭動脈炎
,
蕁麻疹様紅斑
Keyword:
リウマチ性多発性筋痛症
,
側頭動脈炎
,
蕁麻疹様紅斑
pp.379-381
発行日 1994年4月1日
Published Date 1994/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901170
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56歳,女性.初診の7年前に発熱,筋肉痛が出現し,リウマチ性多発性筋痛症と診断され,さらにその翌年には頭痛,こめかみ部の圧痛が出現し,側頭動脈炎と診断された.prednisolone1日5mg内服にて経過観察中に蕁麻疹様紅斑が出現,漸次増悪し,種々の治療に抵抗する難治性のものとなった.組織学的には,真皮上層の小血管周囲に好中球優位の細胞浸潤を認めた.リウマチ性多発性筋痛症は本邦では報告が少なく,それゆえ随伴する皮膚症状もほとんど記載がみられないため,貴重な症例と考え,若干の文献的考察とともに報告した.
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