今月の主題 プライマリケア医が主役―膠原病・関節リウマチの早期診断・早期治療
膠原病の診断,治療開始とフォローの実際
リウマチ性多発筋痛症・側頭動脈炎
岡崎 仁昭
1
1自治医科大学アレルギー・リウマチ科
pp.94-98
発行日 2008年1月10日
Published Date 2008/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103179
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ポイント
●PMRは50歳以上の高齢者に発症する,四肢の近位筋を主体とする筋痛とこわばりを特徴とするリウマチ性疾患である.
●PMRはPSL 10~20mg/日の少量でコントロール可能である.
●わが国では側頭動脈炎の合併は少ないが,合併時には速やかなPSL増量が必要であり,専門医へ紹介する.
●PMRは除外診断が基本であり,特にステロイド療法による改善がみられない場合は,悪性腫瘍や感染症の検索が必要である.
●高齢発症の関節リウマチとの鑑別には,抗CCP抗体がきわめて有用である.
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