Japanese
English
治療
アトピー性皮膚炎患者に対する抗アレルギー剤内服治療と血清interleukin−4値の変化
The effect of anti-allergic drugs in patients with atopic dermatitis on serum levels of interleukin-4
笠松 正憲
1
,
辻 卓夫
1
Masanori KASAMATSU
1
,
Takuo TSUJI
1
1名古屋市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nagoya City University Medical School
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
interleukin−4
,
抗アレルギー剤
,
フマル酸ケトチフェン
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
interleukin−4
,
抗アレルギー剤
,
フマル酸ケトチフェン
pp.221-224
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901136
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アトピー性皮膚炎(AD)患者に対する抗アレルギー剤内服治療で,皮疹の軽快をみた.ADとサイトカインの関係を知るため,抗アレルギー剤フマル酸ケトチフェンを内服薬として用い,血清中interleukin−4(IL−4)値とsoluble CD 23(sCD 23)を測定した.血清IL−4値は,抗アレルギー剤投与開始時1.620±1.352pg/ml(0.33〜7.87pg/ml),投与終了時1.256±1.037pg/ml(0.17〜4.70pg/ml)で,有意な差(p<0.01)が認められた.一方,sCD 23値は,投与開始時277.7±97.0pg/ml(129〜559pg/ml),投与終了時287.0±87.6pg/ml(119〜523pg/ml)で,抗アレルギー剤内服治療による変化は認められなかった.また,試験開始時AD患者sCD 23値を健常人値(242.6±103.9pg/ml)と比較すると,若干高値であったが有意な差はなかった.
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