Japanese
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990
III 治療のトピックス
抗アレルギー剤の新しい使い方
Anti-allergic drugs in treatment of skin diseases
山田 悟
1
,
山本 昇壯
1
Saturu YAMADA
1
,
Shoso YAMAMOTO
1
1広島大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Hiroshima University
キーワード:
抗アレルギー剤
,
蕁麻疹
,
アトピー性皮膚炎
,
瘢痕ケロイド
Keyword:
抗アレルギー剤
,
蕁麻疹
,
アトピー性皮膚炎
,
瘢痕ケロイド
pp.620-623
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900116
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Disodium cromoglycateが気管支喘息の予防的治療薬として開発されて以来,多数のいわゆる抗アレルギー剤が開発,販売されてきており,皮膚科領域においてもI型アレルギー反応の関与が推察されている皮膚疾患を中心に汎用されてきている.その有用性を示す報告は多くみられる.また最近では瘢痕ケロイド,乾癬,口腔内アフタなどの予防,治療に対しても応用されてきている.しかしながら,その薬理作用の証明の多くは皮膚以外の血球,肺組織などで検討されたものであり,直接皮膚において実験的に証明されたものは少なく,その臨床的効果の発現機序も推測の域を出ていないものが多い.抗アレルギー剤の薬理作用を皮膚においてより詳細に検討,解析していくことが,本剤の新しい使い方を考えていく上で大切なことと思われる.
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