Japanese
English
症例報告
陥凹が著明であった多発性Blue-Red Maculeの1例
A Case of Recklinghausen's Disease with Multiple Depressed Blue-Red Macule
岡田 善胤
1
,
倉持 政男
1
,
三浦 隆
1
Yoshitane OKADA
1
,
Masao KURAMOCHI
1
,
Takashi MIURA
1
1帝京大学医学部附属市原病院皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine Ichihara Hospital
キーワード:
blue-red macule
,
陥凹
,
レクリングハウゼン病
Keyword:
blue-red macule
,
陥凹
,
レクリングハウゼン病
pp.1235-1237
発行日 1993年12月1日
Published Date 1993/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901081
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陥凹が著明であった多発性blue-red maculeを持つレクリングハウゼン病の1例を報告した.患者は19歳,男性.思春期より体幹にcafé-au-lait斑が多発.18歳頃から小指頭大の暗紅色陥凹局面が体幹を中心に散発してきた.通常レクリングハウゼン病に見られる隆起性病変は認められなかった.陥凹皮疹の組織学的所見は真皮中層から下層における境界比較的鮮明な細胞集塊で,紡錘状の細胞から構成されていた.この神経線維腫の病変が真皮中層から下層に存在している点が通常みられるcutaneous neurofibroma1)とは異なるもので,本症の特殊型であるblue-red macule2)と診断した.本斑は臨床上陥凹が著明であった点が特異的であった.
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