Japanese
English
カラーアトラス
悪性黒色腫と限局性多発性神経線維腫との合併例
A Case of Localized Multiple Neurofibroma with Malignant Melanoma
山本 俊幸
1
,
森田 恭一
1
,
大久保 坦子
1
,
白土 基次
2
Toshiyuki YAMAMOTO
1
,
Kyouichi MORITA
1
,
Hiroko OHKUBO
1
,
Mototsugu SHIRATO
2
1東京都立墨東病院皮膚科
2東京都立墨東病院形成外科
1Division of Dermatology, Bokuto Metropolitan Hospital
2Division of Plastic Surgery, Bokuto Metropolitan Hospital
キーワード:
悪性黒色腫
,
限局性多発性神経線維腫
Keyword:
悪性黒色腫
,
限局性多発性神経線維腫
pp.1046-1047
発行日 1993年11月1日
Published Date 1993/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901039
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- Abstract 文献概要
患者 74歳,女
現病歴 初診の約10年前に右頬部の色素斑に気づく.漸次拡大し,1年前より一部が隆起してきた.初診時,およそ20年前よりあるという左上肢の列序性皮疹を偶然指摘された.
現症 左頬部に18×21mm,境界比較的明瞭な褐色色素斑があり,ほぼ中央に4×5mmの黒色小結節を認める(図1).所属リンパ節は触知しない.また,左上腕から前腕にかけて,粟粒大〜大豆大の淡紅色,軟らかい結節が計10個列序性に配列する(図2).カフェ・オ・レ斑などReck1ing—hausen病を疑わせる所見はなく,家系内に類症を認めなかった.
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