Japanese
English
症例報告
両側性聴神経腫瘍を伴った神経鞘腫症の1例
A Case of Neurilemmomatosis Associated with Bilateral Acoustic Neuromas
今門 純久
1
,
小林 裕明
1
,
相馬 良直
1
,
竹原 和彦
1
,
中川 秀己
1
,
石橋 康正
1
Sumihisa IMAKADO
1
,
Hiroaki KOBAYASHI
1
,
Yoshinao SOMA
1
,
Kazuhiko TAKEHARA
1
,
Hidemi NAKAGAWA
1
,
Yasumasa ISHIBASHI
1
1東京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Tokyo University
キーワード:
神経鞘腫症
,
神経線維腫症2型
,
両側性聴神経腫瘍
Keyword:
神経鞘腫症
,
神経線維腫症2型
,
両側性聴神経腫瘍
pp.817-820
発行日 1993年8月1日
Published Date 1993/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900988
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22歳,男性,両側性聴神経腫瘍を伴った神経鞘腫症の1例.生下時より米粒大までの小褐色斑が多発.高校2年時,欠神発作を契機に頭蓋内腫瘍を発見され,以後,前頭葉の髄膜腫,左右の聴神経腫瘍の切除を受けている.体幹・四肢および頭部皮下に母指頭大までの弾性に富む腫瘍が多発,複数を生検したが,いずれも神経鞘腫であった.小色素斑を伴うがカフェ・オ・レ斑は認めない.この症例は神経線維腫症2型の診断基準を満たし,実際に,脳神経外科,耳鼻咽喉科においては,神経線維腫症2型として経過観察されている.神経鞘腫症と神経線維腫症2型の異同についても言及した.
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